インフォームドコンセントという言葉を知っているでしょうか。
以前は医師を主体とした医療を一方的に患者さんに提供していた時代がありました(この概念は医療のパターナリズムと言います)。しかし、患者さんの権利意識の向上や患者さんを主体とした医療環境が整えられていくにつれ、インフォームドコンセントという概念が生まれました。
インフォームドコンセントとは直訳すると知らされた同意というものです。医師は医療行為を行う際に、患者さんに無断で医療行為を行ってはなりません。必ず、患者さんになぜその医療行為を行い、なぜその処方箋をだしたのか逐一患者さんに情報提供をし、患者さんの同意を得なければならないのです。
欧米では早くからこの概念が提唱されていましたが、日本で取り入れられるようになったのはここ20年ほどでつい最近なのです。