最近の医療現場では、低侵襲手術という言葉がよく使われます。低侵襲手術の代表的なものが、回復しないで小さな穴から器具を挿入して手術を行う腹腔鏡手術です。
一昔前は1週間ほど入院しなければならなかった虫垂炎(盲腸)の手術も、今では日帰りでも可能になりました。歯科口腔外科のインプラントも同様に、メスで切ったり縫合を行わずに低侵襲で出来る時代になってきました。
フラップレステクニックとは、このようにメスを使ったり糸で縫合することなく、ほんの小さな穴をあけてインプラントの手術を行うことです。歯肉のダメージを従来の方法の10分の1ほどに減らせます。手術時間も短時間で済むので、術後の腫れや痛みも少ないです。
但し、腹腔鏡による手術に技術や熟練を要するのと同様に、フラップレステクニックも熟練した専門医が施術するかどうかが大きなポイントになります。