マスキング効果とは、二つの音が同時に存在する時に一方がもう片方の音を覆い隠して聞こえなくする現象を指し、二つの音の周波数が近いほど起こりやすいとされています。
周波数の低い音が高い音をかき消すのです。聞きなれない言葉ですが、この効果は身近なところで使われおり、代表的な例として飲食店のBGMがあげられます。
例えばファミリーレストランで音楽が流れていなかったらどうなるでしょうか。客同士の会話やスタッフ間のやりとり、厨房の音などが雑音・騒音となって耳に届き、落ち着かないであろうことが容易に想像されます。
ふだん何気なく利用している店で普通に食事が楽しめるのは音楽のマスキング効果のおかげでもあったのです。