上顎洞とは副鼻腔の一つでじょうがくどうと読み、鼻の横の部分にあります。
副鼻腔と呼ばれる器官は全部で4つありますが、その中でも最も大きなものです。この部分には炎症が起こりやすく、特に風邪やインフルエンザ、アレルギー性鼻炎などが原因で起こるものと、虫歯や歯周病が原因で起こるものとに分かれます。
これらの鼻炎を上顎洞性鼻炎といい、薬物や歯科治療で治しますが、場合によっては手術が行われます。またがんが発生することもあります。鼻や副鼻腔にできるがんの多くは、上顎洞にできるものです。
鼻の片方から臭い鼻水や血が出る、物の見え方がはっきりしない、顔が腫れるなどといった症状の時は、がんの可能性がありますので、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。